イベントを利用した販売戦略
もうすっかり全国に定着してきた恵方巻ですが、数年前までは一部地域の風習だったものが一気に広まりました。太巻きをある方角を向いたまま無言で食べていく、という知らない人が見たら滑稽な行事です。これにより太巻きの販売が飛躍的に伸びました。
バレンタインデーにチョコレートを贈るというのも、菓子メーカーの戦略というのは有名な話です。
人は、特に日本人は、何かイベント事に敏感で、そのイベント事の意味を深く考えずに、みんながやっているから自分も、といった感覚です。宗教関係のイベントであっても同様。宗教信が無いことをいいことに、何でもかんでも取り入れてしまいます。
ハロウィンもそうですよね。ここまで盛り上がるようになったのはここ数年の話です。収穫祭ということはそっちのけで、日本ではとにかく仮装を楽しむ行事になっています。
イベント事に乗っかって販売戦略を立てるのもいいですが、いっそのこと、イベント事を作ってしまうという方法もアリでしょう。
誕生ケーキには年の数だけロウソクを立てる、節分には年の数だけ豆を食べる・・・・
誰が言い出したのかはわかりませんが、同じようなことを新しく作るのも面白いですよね。
それがうまく広まれば風習となるかもしれません。
逆に、販売戦略の為のデマだと言われてしまうと逆効果になってしまいますが。
ある記念日に、それにちなんだ行事をあてはめ、口コミで広めていくことで、風習化されていく可能性があるということです。
例えば、山の日には、山の形をした三角おにぎりを3個食べる、とか、海の日には、海の幸である魚をつかっているお寿司を食べるとか、何かにこじつけて商品販売がされることが、今後も増えていくかもしれませんね。
それに踊らされる方になるか、踊らせる方になるか、という見方もできますね。