オゾン層破壊の原因となったフロンとは

フロンはオゾン層破壊の原因物質として悪者扱いされていますが、もともとは高性能な冷媒として社会に役に立ってきました。

 

電気を使って、温める、熱するということは、簡単です。電熱線に電気を通せばいいだけです。電気ストーブや電熱器など、構造が簡単です。他にも、マイクロ波を使って水の分子を振動させる電子レンジ、電磁波で鍋やフライパンを温めて調理につかうIHなど、いろんな方法で電気エネルギーを熱エネルギーに変えることができます。

ですが、電気を使って”冷やす”ということは、簡単ではありません。電気を使う場合、余分なエネルギーはすべて熱に代わって放出されるのですから、冷やすなんてとんでもない話です。

では、冷蔵庫やエアコン(クーラー)はどのようにして冷やしているのでしょうか?

そこで登場するのが冷媒です。

ヒートポンプという仕組みを使って、内気と冷媒の温度差、外気と冷媒の温度差、これを利用して熱交換を行い、その冷媒を膨張・圧縮させて、空気を冷やしているのです。詳しく書くのは別の機会にしますが、電気を使って「冷やす」という機能に「冷媒」が必要だということです。

その「冷媒」としてとても理想的な物質として作られたのが「フロン」でした。

フロンにも、CFCやHCFCなど、いろいろな種類のフロンがありますが、塩素、フッ素、炭素、水素などの構造によって決められます。

そんなフロンや代替フロン、「フロン回収」→「フロンの破壊」を行うことで、廃棄される場合は、フロン回収もしなければなりません。

 

とても役に立つものであっても、良くも悪くも時代とともに変わっていくことがある、というこですね。