火事による環境汚染

火事の事故が増える季節です。先日は大きな火事も連日報道されていましたね。

火事は不注意で起こることが多いのですが、日ごとのちょっとしたことで、大変な事態になることは常日頃から意識していなければなりません。消したはず、の思い込みが危険です。

 

火事を起こさないことが大切ではありますが、起こってしまった際、どのような影響があるでしょうか。

 

周囲への迷惑は当然なのですが、環境への影響も無視できません。

住宅内には、燃やすと危険な有害物質を含んだ製品も多くあります。

もちろん、炭素を含んだモノが燃えること自体、二酸化炭素を発生させ、地球温暖化への悪影響につながります。

洗剤や薬品など、塩素系を含んだものも保管されています。塩素を含んだものを燃やすと、ダイオキシンが発生したり、塩酸系の酸性雨の原因になることも考えられます。

蛍光灯であれば水銀が含まれていますし、普及してきているLED照明にしてもガリウム砒素という有害物質も含まれています。どちらも微量ですので、大きな影響にはならないでしょうが、積み重なると大変なことにもなりかねません。また、そういった物質による汚染は原因が特定できないことも多いため、報道にもならないでしょう。

まだまだあると思いますが、こういった有害物質が、煙や灰に混ざって遠くまで運ばれます。遠くの地域の人や動植物が二次的な被害にあうことになるわけです。しかも原因不明で。

 

火事については、環境汚染よりも、人に対する被害や建物に対する被害が中心になりますが、それだけではないことを知ってもらいたいです。